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今年も少子化に歯止めがかからず!?

  • 執筆者の写真: 吉田正幸
    吉田正幸
  • 6月27日
  • 読了時間: 2分

今年1~4月の出生数は昨年同時期より減少


 厚生労働省が6月24日に公表した人口動態統計速報(令和7年4月分)によると、今年1月から4月までの出生数は、すべての月で昨年1~4月を下回っていることが分かりました。

 具体的にみると、今年1月は前年同月より2689人少ない5万8385人、2月は3581人少ない5万951人、3月は1579人少ない5万3619人、4月は1904人少ない5万7306人となっていました。

 1~4月の累計では、今年が前年に比べて9573人の減少、昨年が前年に比べて1万2470人の減少ですから、今年は昨年より減少の程度は少ないのですが、それでもすべての月で前年を下回っているというのは、依然として少子化の加速にブレーキがかかっていないことを物語っています。

 もっとも、まだ1年の3分の1のデータでしかありませんので、5月以降から出生数が前年を上回る可能性もないとは言えません。とはいえ、出生数が大幅に増加するということも考えにくい上に、来年(2026年)は60年ぶりに丙午(ひのえうま)の年が巡ってきますので、少子化傾向はしばらく続くと考えたほうがいいでしょう。

 なお、高齢者が増加していることもあって、1~4月の死亡数はすべての月で昨年を上回っており、出生数と死亡数の差である自然増減数もすべての月で昨年を上回っています。昨年1年間の自然増数は91万9237人でしたが、今年の人口減少数はひょっとすると100万人の大台に達する可能性もありそうです。

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