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玩具やゲームの世界にも多様性の波が

 子どもの玩具やゲームの世界にも、世相を反映したものや多様性に配慮したものが続々と誕生しているようです。世の中の変化がそこまで及んでいるということを知る意味でも、特徴的な取り組みを少し覗いてみたいと思います。

 多様性に関しては、バービー人形が驚くような変化を見せています。バービー人形は、アメリカの玩具メーカーであるマテル社が1959年に発売を始めた着せ替え人形ですが、長い歴史を持つだけに最初のスタイル(白い肌、ブロンド、青い眼、くびれたウエスト、細く長い手足など)に対する批判も多く受けるようになり、それに対する対策や改革によって次第に多様性を見せていきました。

 その結果、1960年代半ばの宇宙飛行士に始まって、医者、オリンピアン、警察官、エンジニアなど様々な職業を持つバービーが誕生し、さらに人種やジェンダーにも配慮したバービーへと発展していきます。今日では、車椅子の乗ったバービー、義足のバービー、ぽっちゃり型など様々な体型のバービー、ダウン症のバービー、さらにはバービーではないけれどもマテル社から発売されているジェンダーフリーの人形など、そこまでやるのかというほどの多様性を採り入れています。

 一方、世相を反映したものとしては、多くの人が遊んだ経験があるであろう「人生ゲーム」があります。すごろく式のボードゲームで、自動車型のコマに人を模したピンを刺して、ルーレットに従ってコマを進めていくというものです。コマが止まったマスには様々な指示や状況説明が書かれていて、“ゲーム上の人生”を疑似体験しながらゴールを目指すというものです。最終的に所持している金額の多寡で勝敗が決まります。

 もともとは1960年にアメリカで発売されたものを1968年に日本版として売り出したものですが、現在は発売55周年を迎えて8代目人生ゲームになっています。

 これまでのゲームでは、参加したプレーヤ全員が必ず結婚するという設定で、子どもが誕生するというマスもたくさんあり、そのマスに1回も止まらないとユニセフに多額の寄付をするといった内容でした。それが最新の8代目になると、結婚するかしないかをルーレットで決めるようになっていて、ルーレットで奇数が出た場合は結婚をしないままゲームを進めることになっています。

 ほかにも、人を模したピンの色について、従来のブルーとピンクの2色にホワイトとグリーンを加えて、性別を意識しない配慮がなされていたり、「ペットの乱入でリモート会議が和んだ」といったコマがあったりと、世相を反映したマスが増えているようです。

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