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誤嚥事故防止で分かりやすい啓発資料を作成

 

食材や大きさ、形状など誤嚥事故防止のポイントを解説


 近年、給食等で提供されたリンゴ等の誤嚥による窒息死など重大事故が発生していることから、こども家庭庁はこのほど、誤嚥事故防止に向けた「教育・保育施設等における誤嚥事故防止のための食材整理表」や「おやつの選び方注意点、行事やイベント食の注意点」を示した啓発資料を同庁ホームページに掲載しました。

 啓発資料の作成に当たっては、誤嚥事故防止のための食材の整理や食材の提供、こどもの食事に関する情報共有、窒息事故等発生時の救急対応に焦点を当て、保育現場の意見を取り入れながら、イラストや動画も使った分かりやすい資料作成を目指しました。この啓発資料が多くの保育関係者の目に触れ、子どもの誤嚥事故を防ぐための具体的な取り組みや配慮につながることが期待されます。

 これらの取り組みは、こども家庭庁の令和6年度子ども・子育て支援調査研究事業の一環として、「教育・保育施設等における食事中の誤嚥事故防止対策に関する調査研究事業」として実施したもので、同事業を担ったMS&ADインターリスク総研株式会社では、検討委員会による検討や自治体・施設へのヒアリングを行い、保育現場に適していると考えられる啓発資料を作成しました。

 啓発資料は、「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」を踏まえた上で、保育現場で求められている情報を加え、誤嚥事故防止対策を実行する上で参考となる資料となるように、保育現場等の意見を取り入れながら、イラストや動画を加え、わかりやすい啓発資料となるよう工夫しています。

 このうち「教育・保育施設等における誤嚥事故防止のための食材整理表」では、使用を避ける食材の整理(食材の選定、表記方法等)や調理を工夫する食材の整理(食材の選定、調理方法、年齢等の区分等)について、イラストを交えて分かりやすく示しています。さらに、「教育・保育施設等における誤嚥事故防止のための食事提供のポイント」や「教育・保育施設等における誤嚥事故防止のための情報共有のポイント」「教育・保育施設等における窒息事故発生時の対応フロー」なども具体的かつ簡潔に示されており、保育現場ではすぐに役立てられそうです。

 また、「おやつの選び方注意点」「行事やイベント食の注意点」についても、分かりやすくコンパクトにまとめられていて、保育現場での活用が期待されます。

 なお、これらの啓発資料(動画を含む)は、こども家庭庁の次のアドレスから手に入れることができます。

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