乳幼児理解に基づく評価の充実とは
- 吉田正幸

- 5 日前
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保育所、こども園、幼稚園で評価の整合性を図れるか
3要領・指針の見直しに向けて検討を重ねている文部科学省の幼児教育ワーキンググループと、こども家庭庁の保育専門委員会はこのほど、合同会議を開き、乳幼児理解に基づく評価の充実について協議しました。この日の会議では、「乳幼児理解に基づく評価の充実の方向性(案)」が示され、「記録の充実や記録を基にした振り返り」などを重視する考えが強調されました。
乳幼児理解に基づく評価に関しては、保育所、認定こども園、幼稚園などの幼児教育施設における取り組みや考え方を整理し、「指導計画の作成⇒指導⇒評価⇒改善」といったPDCA的な流れをベースにした評価の充実を目指すという一連の取り組みを踏襲。その上で、保育所や幼稚園など各施設種別の評価の現状や課題を踏まえて、「記録と振り返りの充実」や「遊びの中の『学び』を見取る視点」を重視する方向性を示しています。
また、評価を行う上で欠かせない記録や振り返りについては、改めて「記録と振り返りの充実」や「遊びの中の『学び』を見取る視点」を重視する方向性が示されました。特に、「記録と振り返りの充実」については、「記録と振り返りの充実を踏まえた指導計画の改善のイメージ」や「記録と振り返りの充実のイメージ」を例示し、保育現場の実践に即した形で改善・充実のイメージを示しています。
ただ、保育所や幼稚園等それぞの現状と課題こそ指摘しているものの、各園(施設種別)の特性や課題に応じた改善のポイントまでは示されていません。今回は、3要領・指針の一層の整合性を図ることに重きが置かれているのですが、乳幼児理解に基づく評価の充実について、どこまで整合性が図られるかは現時点でまだ未知数です。
さらに、乳幼児理解に基づく評価の充実に関して、幼児教育施設(保育所、認定こども園、幼稚園など)における現場レベルの改善・充実にとどまっていて、PDCA的な改善を図る上で重要な自己評価、さらにはより客観的・専門的な視点から捉えた外部評価(第三者評価)に関する議論がほとんどなされていない印象を受けます。
現在は、幼稚園、保育所、認定こども園によって、自己評価や関係者評価、第三者評価への対応が異なっていることから、これらの整合性をどう図るかも今後の課題と言えそうです。

