幼稚園教諭の養成のあり方で大幅見直しへ
- 吉田正幸

- 2 日前
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新たに20単位程度の「強み専門性」を創設
文部科学省の中央教育審議会・教員養成部会の下に設けられた幼児教育作業部会はこのほど、「幼稚園教諭等の今後の養成・採用・研修の在り方について議論のまとめ」(案)をとりまとめました。それによると、養成段階については「学び続ける教師としての基礎能力」を重視するとともに、個々の教師が「強み・専門性」を持ちながら他の教諭と協働することで、「チーム」としての機能を高め、幼児教育の質全体を向上させることを目指しています。
このうち「学び続ける教師としての基礎能力」については、カリキュラムの再構造化を図り、科目の中に「幼児教育の基本」を新たに設け、 環境を通した教育や小学校教育との接続を重視するなど、これまでの科目を再編する方向を打ち出しています。
「幼児教育の基本」に盛り込む事項としては、環境を通して行う教育や遊びを通しての総合的な指導のほか、児教育において育みたい資質・能力等、さらにはそれらを手掛かりとした小学校教育との接続について学修するとしています。
また、「強み・専門性」に係る内容については、新たに20単位程度の内容が盛り込まれ、特別支援や公認心理師、社会福祉士など他の資格取得、あるいは乳児保育や小学校教育などの専門性を伸ばすことに役立つことが期待されています。この修得について、4年制大学では原則として必須、短大は任意とする方向が打ち出されています。
ただ、2年制の短大の場合、任意とはいえ20単位を取得することはほぼ不可能だと思われます。加えて、4年制大学卒の幼稚園教諭は全体の3割程度しかおらず、しかも幼稚園の園数や教員数そのものが保育所や認定こども園より少ないだけに、どこまで実効性のあるものになるのか見通せないのが実情です。
このほか、教育実習について、5単位のうち2単位を早期からの「学校体験活動」に充て、幼児や教師と触れ合う機会を増やすことや、小学校教諭免許や保育士資格との併有を促進し、幼保小の連携を強化することなども謳っています。
*幼児教育作業部会の論議のまとめ案については、会員ページの「ニュース解説」で改革の実効性という観点から詳しく取り上げています。


