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コロナ禍は幼児の発達にも影響!


 


 

 7月11日付の日経新聞に興味深い記事が載っていました。

 結論から言うと、京都大学等の研究チームが行った調査研究によると、コロナ禍を過ごした5歳児は、新型コロナが発生する前の幼児と比べて、発達が4か月ほど遅れていたというものです。この研究成果は、アメリカの小児科分野の医学誌に掲載されたとしています。

 幼児の発達状況については、運動面や言語理解、社会性といった項目について、子どもに関わっている保育士が回答し、それによって発達の状況を評価したそうです。その結果、新型コロナが流行する前の2017~2019年の調査と、新型コロナが拡大していった2020~2021年の調査とを比べたところ、5歳児の頃にコロナ禍を過ごした幼児は、その発達が平均で約4か月遅れていたということです。

 発達が遅れた要因について、研究チームは「社会性を身につける時期に保護者以外の大人や友だちと触れあう機会が減った」ことが影響している可能性を指摘しているそうです。

 これに対して、3歳児のほうは、5歳児ほど明確な差が出ていないということで、発達段階から見て他者との関わりの影響が少ないからだと見られているようです。

 ただ、3歳児も、5歳児も、施設による違いは出ているようで、コロナ禍における臨時休園や登園自粛、行事の実施状況など、保育環境の差が子どもの発達に影響を与えている可能性がありそうです。

 この研究に関しては、当研究所でも調べることにしており、詳細な内容が分かれば、改め当WEBサイトでお伝えしたいと思います。

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