京都の女子大・短大が学生募集停止へ
- 吉田正幸
- 1 日前
- 読了時間: 2分
保育者養成校の灯がまた一つ消えていくことに
学校法人佛教教育学園はこのほど、2027年度以降から京都華頂大学・華頂短期大学の学生募集を停止すると発表しました。同大には保育人材を養成する「こども生活学科」、同短大には「幼児教育学科」があり、いずれも定員割れを起こしていました。
とはいえ、特に短大は70年を超える幼児教育・保育の伝統と実績があり、来年4月から従来の2年コースに加えて3年コースを新設すると発表していただけに、突然とも思える募集停止の決定には驚くばかりです。保育者養成校については、定員割れが慢性化し、全国各地で募集停止が相次いでいます。京都では、女子大御三家の一つである京都ノートルダム女子大学が2026年度以降の学生募集を停止し、29年に閉校を予定するなど、政令市においても事業継続できないケースが出てきています。
京都華頂大学・華頂短期大学の発表によると、短大は1953年、大学は2011年に設置され、一貫して仏教精神に基づいた教育理念のもと、「教育・保育・福祉などの分野において活躍する約3万2千人を超える卒業生を輩出して」きたそうです。
しかし、「近年の急激な18歳人口の減少や女子の共学志向の高まりなど、社会的環境の変化」によって、「ここ数年は入学者が定員を下回る状況が続いて」きたこともあって、「今後の持続的な運営を見通すことが困難である」と判断。「令和9(2027)年度より学生募集を停止せざるを得ないとの苦渋の決断」に至ったと述べています。
公表されているデータによると、京都華頂大学・こども生活学科の定員充足率は62.7%、華頂短期大学・幼児教育学科の定員充足率は70.0%となっており、大学全体の58.7%、短大全体の62.0%より高いものの、定員充足率の高まる見通しが立たないことから募集停止の決断を下したものと考えられます。
なお、学校法人佛教教育学園が運営する華頂女子高等学校と華頂短期大学附属幼稚園は、今回の学生募集停止にかかわらず、今後も運営を続けていくとしています。
