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幼稚園の園児数が遂に70万人を下回る!

  • 執筆者の写真: 吉田正幸
    吉田正幸
  • 11 分前
  • 読了時間: 2分

園児減に歯止めがかからずピーク時の3割以下に


 文部科学省が8月27日、令和7年度学校基本調査の速報値を発表したところ、幼稚園の園児数が前年度より約6万8000人も少ない約69万人となったことが分かりました。園児数がピークであった1978年の約249万8000人に比べて3割にも満たないレベルにまで減少しており、園児減少に歯止めのかからない状況が浮き彫りになっています。

 今回の調査速報から分かった主なデータは次の通りです。

〈園数〉

 国公私立を合わせた園数は、前年同より305園減って8225園となっており、設置者別の内訳は国立が前年度と同じ47園、公立が180園減の2354園、私立が125園減の5824園となっています。

 公立の減少が多いのは、乳幼児人口の減少によって定員割れが著しい地域において、公立幼稚園の統廃合が進んでいるためと考えられます。

〈園児数〉

 全体の園児数は、前年度より6万8397人少ない68万9570人と遂に70万人を割り込み、今から66年前の1959年の69万97787人さえ下回る水準にまで減少しています。園児数が最も多かった1978年の249万7895人と比べると、わずか28%程度にまで減少しています。

 設置者別にみると、国立が154人減の3916人、公立が9234人減の7万5525人、私立が5万9010人減の61万129人となっています。

〈その他〉

 小学校第1学年に占める幼稚園修了者の割合、いわゆる幼稚園就園率はまだ明らかになっていませんが、令和6年度が前年度より1.7ポイント低い33.4%であったことを考えれば、32%前後になるのではないかと推測されます。1980年頃の就園率が64%を超えていたことからすれば、その半分にまで減ってしまったことが分かります。

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