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預かり保育は教育課程外から標準時間外へ?

  • 執筆者の写真: 吉田正幸
    吉田正幸
  • 2 日前
  • 読了時間: 2分

幼児教育の一環としての預かり保育へ


 文部科学省の幼児教育ワーキンググループの第6回会議がこのほど開かれ、この中でいわゆる「預かり保育」のあり方についても論議しました。それによると、これまで「教育課程外の教育活動」と位置づけてきた預かり保育について、「標準時間外の教育活動」であるとの位置付けを再確認してはどうかという論点が示され、幼児教育の一環としての“預かり保育”というニュアンスを強調する方向性が示唆されました。

 同省の資料によると、「標準時間」とは、「1日の教育課程に係る教育時間は4時間を標準とする」と規定していることを踏まえたもので、4時間標準を超える教育活動を「標準時間外の教育活動」と捉えています。これは、預かり保育が普及・拡充したことを背景に、改めて教育活動としての預かり保育の充実を目指したものと考えられます。

 そのため、資料では、「教育活動としての一貫性が図られるよう、教育活動の計画を作成して全体的な計画に位置付けるとともに、地域や保護者の実情を踏まえて弾力的に運用するものとしてはどうか」との論点が示され、全体的な計画に位置づけることを求めています。

 「教育課程外の教育活動」を「標準時間外の教育活動」と捉え直すことで、具体的に何かが変わるというわけではありませんが、預かり保育が一般化してきているという実態を反映して、幼児教育のオプション的な位置づけから、広い意味で幼児教育の一環であるとの位置づけにニュアンスを変え、いわば預かり保育をより一般化するものだと言えそうです。

 とはいえ、預かり保育は長時間・長期間に及ぶこともあるだけに、「標準時間外の教育活動」であったとしても、幼児教育だけに閉じ込めるのではなく、「養護と教育が一体となった保育」でいうところの養護機能という視点も視野に入れる必要があるのではないでしょうか。

 

*なお、このトピックスに関しては、会員ページの「オリジナルコラム」で詳しく取り上げています。

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