経営情報の見える化で報告施設は約8割に
- 吉田正幸

- 4 時間前
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見える化で浮かび上がる施設種別による違い
こども家庭庁がこのほど、令和7年度から義務化された「経営情報の見える化」調査分析結果速報をまとめたところ、保育所や認定こども園、施設型給付を受ける幼稚園のうち、ここdeサーチを通じて報告を行った施設は登録施設数全体の約8割に上ることが分かりました。
これを私立の報告施設についてだけ見てみると(割合)、保育所が79.1%、認定こども園が81.5%、施設型給付を受ける幼稚園が64.3%となっています。言い換えると、私立幼稚園は3分の1以上が報告を行っていません。経営情報等の報告を期限から3か月以上行っていない場合、今年度から公定価格の減算が行われることになっており、減算額は基本分単価に5%を乗じた額と決して低くない額が減算されることになります(令和8年7月の請求分から減算を適用)。
一方、速報によると(本稿では全て私立施設)、職員配置状況については、保育所の平均値が常勤12.1人、非常勤3.5人の計15.6人、認定こども園が常勤14.1人、非常勤4.5人の計18.6人、施設型給付を受ける幼稚園が常勤7.6人、非常勤2.6人の計10.2人となっていました。(注:非常勤も常勤換算後の人数)
これに対して、公定価格基準上の配置状況(平均値)は、保育所が12.5人、認定こども園が15.6人、施設型給付を受ける幼稚園が7.7人となっており、いずれも基準上の配置より多くなっていました。基準以上の配置については、施設種別による大きな違いはありませんでした。
職員1人当たりの給与月額(賞与の1/12を含む、平均値)については、保育所が22万1271円(経験年数9.8年)、認定こども園が21万1787円(同10.4年)、施設型給付を受ける幼稚園が19万8220円(10.0年)となっていました。経験年数が少し違うとはいえ、幼稚園の給与がやや低いと言えそうです。
また、処遇改善等加算の取得状況をみると、保育所は加算Ⅰが97.3%、加算Ⅱが90.9%、加算Ⅲが96.6%。認定こども園は加算Ⅰが97.0%、加算Ⅱが92.8%、加算Ⅲが96.7%、施設型給付を受ける幼稚園は加算Ⅰが97.0%、加算Ⅱが67.3%、加算Ⅲが93.9%となっていました。加算Ⅰと加算Ⅲは、いずれの施設種別においても90%台の後半と高い割合でしたが、加算Ⅱは施設型給付を受ける幼稚園だけが60%台と大きく低下していました。
このほか、ICTツール・IoTデバイスについて、何らかのツールやデバイスを導入していると回答したのは、保育所が78.0%、認定こども園が83.2%、施設型給付を受ける幼稚園が68.4%となっており、ここでも幼稚園の低さが目につきます。
このうち、ICT4機能(①園児の登園及び降園の管理に関する機能、②保護者との連絡に関する機能、③保育に係る計画・記録に関する機能、④キャッシュレス決済に関する機能)を全て導入しているところは、保育所が21.6%、認定こども園が22.1%、施設型給付を受ける幼稚園が13.7%となっていました。

