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認可外保育施設の状況は類型によって千差万別
認可外保育施設への一定のニーズをどう捉えるか こども家庭庁はこのほど、認可外保育施設の状況を調べた令和6年地域児童福祉事業等調査結果の概況を公表しました。それによると、認可外施設の類型によって3歳未満児の割合や保育従事者の状況、開所時間、利用料などに大きな違いのあることが分かりました。 ただ、待機児童が減少してきたとはいえ、それでも認可外保育施設には一定のニーズがあり、利用児童数は昨年10月1日現在で8万7810人に及びます。一般の認可保育所等に比べて利用料が高いにもかかわらず、それだけの利用児童がいるということは、認可施設ではカバーし切れていないニーズに応えているという見方もできるだけに、今後の保育のあり方を考える上でさらなる調査・分析が求められそうです。 認可外保育施設の類型は、「事業所内保育施設」「ベビーホテル」「ベビーシッター事業者」「その他認可外保育施設」の4つで、その他認可外保育施設には東京都の認証保育所なども含まれると考えられます。 これらの類型について、3歳未満児の占める割合をみると、事業所内保育施設が約65%、ベビーホテ

吉田正幸
11月3日


利用ニーズほど増えない一時預かり事業
こども誰でも通園制度に流れる可能性も こども家庭庁の令和8年度概算要求の中で、人件費等の上昇に対応するため、一時預かり事業の補助金額がベースアップされました。ただ、同庁の資料によると、実施か所数こそ増えているものの、延べ利用児童数は必ずしも増えておらず、10年前に比べてむ...

吉田正幸
9月12日


保育の質の向上につながる第三者評価の改善へ!
評価スケールを使って保育実践の改善・見直しを 子ども家庭庁の来年度概算要求がまとまりましたが、この中で新規事業として「保育所等における第三者評価改善モデル事業」2000万円が盛り込まれています。保育の質の向上に対する期待や関心が高まる一方で、エビデンスベースで質の向上につ...

吉田正幸
9月9日


少子化による保育所の園児減が鮮明に!
定員充足率の低下は少子化に加えて保育人材難も影響 子ども家庭庁はこのほど、保育所等関連状況取りまとめ(今年4月1日現在)を公表しました。それによると、保育所等の利用児童数が前年より2.7万人減の268万人と、270万人を下回ったことが分かりました。270万人を下回ったのは...

吉田正幸
8月31日


保育者の平均給与が月額30万円台に
人材確保の費用増加が経営データにも反映?!/経営実態調査 こども家庭庁はこのほど、令和6年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果を公表しました。それによると、保育所、幼稚園、認定こども園の常勤保育者1人当たり給与月額が、いずれも30万円台に上がったことが分...

吉田正幸
8月6日


こども家庭庁が幹部級人事異動を発令
藤原成育局長が官房長、中村官房長が成育局長に 誕生して3年目を迎えるこども家庭庁は、7月8日付で人事異動を発令しました。それによると、藤原成育局長と中村官房長の入れ替え人事が行われたほか、長官官房、成育局、支援局それぞれで課長級の人事異動も行われました。今回の幹部級人事...

吉田正幸
7月8日


保育人材の確保で重要な課題が明らかに
小規模施設の優位性、地方から都市部への人材流出、養成校の危機etc. 三菱UFJリサーチ&コンサルティングがこのほど、「保育人材確保にむけた効果的な取組手法等に関する調査研究報告書」をとりまとめました。これは、こども家庭庁の令和6年度調査研究事業の一環として行われたもので...

吉田正幸
5月28日


保育現場の8割がICTを導入しているが…
ICT導入で一定の成果はあったが、肝心の職員の働き方改革は? 三菱UFJリサーチ&コンサルティングがこのほど、「保育施設等におけるICT 導入状況等に関する調査研究事業」報告書をまとめたところ、認定こども園や保育所、幼稚園等の約99%がパソコンやタブレット機器を保有してお...

吉田正幸
5月18日


保育指針や教育・保育要領の改定へ!
幼保小の連携や保育DX、子ども・子育て支援など課題に こども家庭庁のこども家庭審議会が4月25日に開かれ、 保育所、認定こども園における保育の内容の基準等の在り方について、石破茂総理から諮問を受けました。これは、令和9年度から改定される予定の保育所保育指針や幼保連携型認定...

吉田正幸
4月30日


有料の習い事が認可保育所でも可能に!
体操や音楽、英語など園児獲得の道具に使われる懸念は? こども家庭庁のこども家庭審議会に置かれた子ども・子育て支援等分科会が先ごろ開かれ、その中で規制改革に関係する保育政策として、「認可保育所における付加的サービスの円滑化」について改めて説明が行われました。...

吉田正幸
3月24日


誤嚥事故防止で分かりやすい啓発資料を作成
食材や大きさ、形状など誤嚥事故防止のポイントを解説 近年、給食等で提供されたリンゴ等の誤嚥による窒息死など重大事故が発生していることから、こども家庭庁はこのほど、誤嚥事故防止に向けた「教育・保育施設等における誤嚥事故防止のための食材整理表」や「おやつの選び方注意点、行事や...

吉田正幸
3月16日


私幼の1/4は今後も新制度に移行せず!
移行しない私学助成園は今後さらに厳しい状況に! こども家庭庁が先ごろ、令和6年度私立幼稚園の子ども・子育て支援新制度への移行状況等調査結果をまとめたところ、既に移行した園も含めて私立幼稚園の約72%が令和7年度末までに子ども・子育て支援新制度に移行する見込みであることが分...

吉田正幸
3月12日


令和7年度の「こども誰でも通園制度」概要を再確認
補助単価や実施施設、人員・設備基準など気になる点も こども家庭庁のWEBに掲載されている「こども誰でも通園制度」に関する最近の資料から、来年度(令和7年度)の事業内容を改めて整理しておきます。 来年度は、子ども・子育て支援法の地域子ども・子育て支援事業に位置づけられるこ...

吉田正幸
2月16日


1歳児の配置改善の要件が明らかに
決して低くない要件のハードルで加算適用施設は 3 割以下? こども家庭庁はこのほど、令和7年度予算案に盛り込まれた1歳児の職員配置の改善に関する要件を明らかにしました。求められる要件をすべて満たせば、1歳児の職員配置を6:1から5:1に改善できることになりますが、要件のハ...

吉田正幸
1月12日


認定こども園の最新状況がようやく明らかに
認定こども園の数が今年 4 月で 1 万か所を超える! 令和5年・6年の認定こども園の園数や園児数、類型、設置主体などの状況が、このほど明らかになりました。令和4年までの状況については、内閣府子ども・子育て本部が開催する子ども・子育て会議で毎年秋頃に示されていましたが、こ...

吉田正幸
1月7日


保育所以外の教育・保育施設は収支差率が低下
こども家庭庁が令和6年度経営実態調査の速報値を公表 こども家庭庁がこのほど、令和6年度経営実態調査の速報値(概要)をまとめたところ、保育事業等の収益から人件費等の支出を差し引いた収支差の割合である「収支差率」について、保育所だけが上がって、それ以外の幼稚園、認定こども園、...

吉田正幸
2024年12月25日


「こども誰でも通園制度」のロゴマークが誕生!
一つの制度にロゴマークをつけるのは異例? こども家庭庁は12月9日、「こども誰でも通園制度」のロゴマークを発表しました。こども家庭庁そのものには、国民に広く公募して「こどもまんなか」というロゴマークが制定されていますが、同庁の制度の一つにロゴマークがつけられるのは異例かも...

吉田正幸
2024年12月12日


こども家庭庁の補正予算が大幅増!
保育者の抜本的な処遇改善など補正予算の中身が明らかに 子ども家庭庁はこのほど、令和6年度補正予算案の概要を公表しました。それによると、「保育士等の処遇の抜本的な改善」に1150億円を盛り込んだのをはじめ、保育所等の施設整備、保育分野のデジタル化の推進など、総額4335億円...

吉田正幸
2024年12月4日


“誰でも通園”できる受け入れ体制は可能か?
試行的事業で余裕活用型は4割、専用室なしは7割 こども家庭庁が9月30日付で公表した「こども誰でも通園制度の本格実施を見据えた試行的事業実施状況速報」によると、試行的事業に取り組む自治体は、予算上の150自治体を下回る118自治体で、9月までに受け入れを開始した自治体は1...

吉田正幸
2024年11月26日


処遇改善等加算Ⅰ~Ⅲはどこまで一本化されるのか?
一本化によって保育現場の負担軽減と柔軟な運用が可能に こども家庭庁はこのほど、第2回「処遇改善等加算Ⅰ~Ⅲの一本化に向けた関係実務者意見交換会」を開催し、一本化に向けた論点と対応の在り方について保育関係団体の構成員と意見を交わしました。...

吉田正幸
2024年11月22日
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